2023年9月30日(土)平尾雅子門下生ヴィオラ・ダ・ガンバ発表会が開催されます。
当日の曲目解説を掲載いたします。
演奏曲 アウグスト・キューネル:パルティータ ニ短調
Augst Kühnel(1645-ca.1700):Partita d-moll
Prerude/Allemande/Corrente/Sarabande/Giga
橘直貴(Vdg.井上樹 Cem.加納文子)
【曲目解説】
アウグスト・キューネルは1645年8月3日に生まれ1700年頃に没したドイツの作曲家、ガンバ奏者です。16歳頃まで音楽教育を受けた後、ザクセン・ツァイツ公モーリッツ宮廷のガンバ奏者を1681年まで務め、その後ダルムシュタット、ワイマールやドレスデン、1695年からはカッセルの宮廷でも活躍しました。
今日取り上げるパルティータは、14のソナタもしくはパルティータとして1698年に出版されました。キューネルの作品はどれもが親しみやすくコンパクトながら、ガンバ弾きとしての大事な要素が詰まっています。僕自身これまで常に右手に力が入りぎゅうぎゅうと弦を擦る癖がついており、音には常に実があり過ぎ、拍節感や音のたわみも全く表現できていませんでしたが、今回の発表会を通してしなやかで心地のよい演奏を目指したいと思います。
【こちらが当日のプログラムです。】
revised_20230930_program