ジャパン・スーパーユース・マンドリンオーケストラ
第2回演奏会が8月18日(日)に開催されます。
若手奏者たちの演奏をぜひご自身で聴いてみてください。
当日会場でお会いできるのを楽しみにしております。

 

〈 ジャパン・スーパーユース・マンドリンオーケストラ 第2回演奏会 挨拶文より 〉
  
 第2回となるジャパン・スーパーユース・マンドリンオーケストラ(以下、スーパーユース)が、この度もここ静岡の地で開催できることとなりました。多くの方々の熱意とご尽力のお陰があって今日の日を迎えることができておりますことを、この場をお借りしまして心より感謝申し上げます。また一流の講師の皆さまの献身的な関わりには、この度も本当に頭が下がる思いです。
 
 いつ何時も、何か新しいことを始める時というのは、2回目というものが鬼門であると私は思っております。初回は勢いや物珍しさも手伝って上手くいくことが経験上多いのですが、第2回目である今回は、前回以上にスーパーユースの真価が問われるのではないかと思っております。
  
 私がこの文章を書いているのは7月の半ばですが、日々講師や事務局の皆さんの綿密な議論とやり取りが進む中、着々と今回の準備が整っていきます。受講・聴講をご希望される皆さん、初めて参加される皆さんにもいかに素晴らしい瞬間を体験をしていただけるかという熱い思いが、常に私たちを支えています。私自身も昨年以上に身が引き締まる思いで、一方で何よりもワクワクしながら今回の初日を迎えることができそうです。
 
 今回は、昨年はなかったコントラバスの受講生を募集しました。早い段階から受講参加希望があったと聞いています。
  
 合奏と室内楽のセミナーの時間の他に、それを補うという目的で個人レッスンの日を一日前倒しで設けることとなりました。こちらにも多くの受講生の皆さんからのエントリーがありました。学びたい、という若い方々の貪欲な姿勢は頼もしいものです。
 
  もう一つの新たな試みは、個々の奏者の表現する欲求を充分に満たすためにも楽器のコンディションを常によい状態にしておくことが必要不可欠であるという観点から、期間中に専門の楽器製作者・笹川慶太氏をお招きして、楽器のメンテナンスや調整も受けられるように致しました。
  
 この文章は、修了コンサートのプログラムで皆さまのお目に触れられることでしょう。今回のスーパーユースにおける成果ともいえるコンサートです。素晴らしい演奏を披露されるであろう受講生の皆さんは、現在の日本においてマンドリンやギター、それを取り巻く楽器たちの世界に存在する人たちの中で恐らく最も意識が高く、アンテナの張った若者であることはほぼ間違いありません。ここから巣立っていく奏者が将来日本や世界で、マンドリンアンサンブル、マンドリンオーケストラの世界をリードしていくことになるのではないでしょうか。
  
 今日この演奏会では、演奏にじっくり耳を傾けていただくと共に、若い才能の姿を目に焼き付けていただければと思います。将来どこかで、ふとあの時見た顔に再会できるかも知れません。お暑い中、ご来場ありがとうございました。最後までごゆっくりお聴き下さい。
 

2019年8月18日
指揮者・橘直貴
ジャパンスーパーユースマンドリンオーケストラ主催者